私の名前はジロギン。
あれは、私が小学校2年生だった時のことです。
理科の授業で、学校の周りに生えている草木を観察する時間があったんですね。
クラス全員で、先生のウンチクを聞きながら、学校を1周するという感じの授業でした。
少し話がそれますが、私の通っていた小学校は、東京都のとある区内にある学校で、区内では一番児童の数が少ない学校だったんです。
1クラス20人ほどで、各学年2クラスずつしかありませんでした。
学校全体だと、児童は240人ほどということになります。
人数が少なかったためか、学校の行事のほとんどが全校児童参加型イベント。
学年が違っても、大体の人の顔と名前くらいは知っているような学校でした。
だから、私と同じ苗字の人が学校内にいないことも知っていたのです。
話を戻します。
草木を観察しながら、学校の裏まできた時のこと。
同じクラスの男子が、紙切れを見つけたんですね。
その紙にはこう書いてあったんです。
『〇〇(私の苗字)死ね』
当時の私は、誰かとケンカしていたとか、いじめの張本人だったとかそんなこともなく、どちらかというと陰キャラで、クラスメイトとの交流も少なかった方です。
誰かに恨まれるようなことはしていなかったと思うのですが・・・
誰かから「死ね」とメモを書かれ、学校の裏に落としておく程度には、恨みを買ってしまっていたようです。
しょせんは子供のいたずら。気にしなければそれまでです。
しかし、人数が少なく、顔見知りが多い学校だったからこそ、幼かった私は「誰かに狙われているかもしれない」という恐怖心を感じました。
これはガチの話です。
それでは、おやすみなさい。